上橋先生の作品について

この流れで、上橋菜穂子先生の他の作品についても少し。

 

守り人シリーズを読んだことがきっかけで、「獣の奏者」と「鹿の王」を読みました。

どちらも面白いです。

でも「獣の奏者」の方は、少し重くて暗いなぁ・・という印象です。

主人公のエリンが、ずっと重責を背負って生きていくのを見るのがしんどかったかな。。。

最後も、希望はあったけれど辛かった...

 

なので私は「鹿の王」の方が好きです。

何と言っても、ヴァンが渋くてかっこいい!

どうやら私は話の内容云々より、個人的に登場人物への思い入れが強くなる小説の方が好きなようです 笑

物語の大筋は、伝染病を追うホッサルとヴァンの動向、そこにからまる民族間のいざこざ、あとは人間と動物との関係・・といったところでしょうか。

重厚で深い物語です。

けれど読んだ後、私の心に残っているのは、ヴァンとユナの関係、サエとの関係、血は繋がっていなくても、民族の違いがあっても家族と呼べる人たちとの温かい関係・・そういうところなんです。

 

上橋先生の作品はまだ3作品しか読んでいませんが、共通して言えることは、やはり魅力的な登場人物だと思います。

全員の心情が繊細に描かれていて、また愛情深い人達が多いので、ついつい感情移入してしまう・・だから物語にどっぷりハマっていくのだと思います。

 

ちなみに「鹿の王」は本屋大賞を受賞し話題になったので、すぐにも読みたかったのですが、ここでも私は文庫版が出るまで待ちました。

単行本と文庫版、装丁の気に入る方を買って読みたかったんです!

そして選んだのはやはり文庫版の方でした 笑

守り人シリーズについて(後)

このシリーズはどの巻も面白く、ワクワクしながら読み進めていけます。

好きな場面を挙げるときりがないので、特に印象に残ったシーンのみお伝えしますね。

 

クライマックスに差し掛かる頃、戦争のシーンがあります。

一市民が・・ここでは農民の少年とか、訓練も何もされていない普通の人々が、戦争にかりだされ、戦うことを強いられます。

いざ敵を前にし、戦わなければならなくなった時の恐怖心、このまま死ぬかもしれない時に一番大切な人の顔が浮かぶ・・その他さまざまな心情が生々しく、このシーンは読んだ時衝撃的でした。

だって、そういう人々がきっと今も世界のどこかにいるだろうし、過去にもたくさんいただろうから...

日本でも、そうやって戦争にかりだされた方達がたくさんいたことを学校で教わってはきましたが、この場面を読んで、自分が実際に戦場に立たされたような、そんな体験を一瞬したように感じました。

あまりの緊張感に、別の意味で心拍が上がったシーンです。

 

あとは、登場人物たちに情深い人が多いので、ジーンとしてウルっとすることも多々あって、感情移入しやすいこともこの物語に入り込みやすい要因ではないでしょうか。

 

最後に。

色々あったけれど、バルサとタンダが幸せでありますように!!

壮大な物語です。まだの方は是非!お読みくださいませ。。。

 

守り人シリーズについて(前)

紹介する3つのシリーズの中で、1番好きなのが上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズです。

ジャンルとしては児童書に分類されているようですが、上橋先生はどんな年代の方にも楽しんでもらえるように書かれたそうなので、単行本より文庫版の方がすこし大人っぽい装丁になっているように思います。

こちらも単行本より文庫版のカバーイラストの方が好きですね~

綾瀬はるかさん主演でドラマ化されたので、ご存知の方も多いと思います。

 

何といっても、シリーズを通して、バルサとチャグムのお互いを想い合う関係に胸を打たれます。

もちろんタンダも大好き!タンダのことも応援しながら読み進めていました。

 

クライマックスに差し掛かるところで、チャグムが死んだと聞かされ絶望するバルサ

私も心が痛かった...

チャグムが実は生きていたことを知って助けに向かい、絶体絶命のピンチに駆けつけるバルサ

あのシーンを読んだ時、「バルサ早く早く!!」と祈りながらドキドキしながら、ページをめくる手が止まりませんでした。

ドラマでも、このシーンは号泣です。。。

ドラマしか見ていない方は、ぜひ原作を読んでみてくださいね。

原作のファンの方は、きっと私のように涙されたのではないかと思います。

このシーンは1番心に残っています。

 

守り人シリーズについては、長くなりそうなので前編後編に分けたいと思います 笑

八咫烏シリーズについて

古典的な題材が好きなので、このシリーズの文庫本1巻目のカバーイラストに惹かれ、手に取りました。

後で単行本が出ていたことを知りましたが、同じ方のイラストでも、私は文庫版の方が好きです。

各巻タイトルが違うのですが、5巻以外は「烏」というワードが入っていますね。

5巻は、主人公と舞台が他の巻と違うからでしょうか。

ちなみに、この「烏」は、『後宮の烏』とは別の「烏」ですよ~

こちらは和風です。

 

まず1巻と2巻ですが、表裏というか...斬新な描き方です!ちょっと凄いと思いました。

たぶん1・2巻は序章でしょう。

対になっているので、セットで読むことをお薦めします。

私にしては珍しく、特定の登場人物に思い入れはないのですが、ハマったのはやはり物語の面白さかなと思います。

ハリーポッター(←もちろん大好き!)のように、登場人物たちが成長していくのを見ていくことで、一人一人に親しみが持てます。

今、第1部が終了したと言われているのですが、第2部どうなるのか全く想像できません!

単行本では外伝も出版されていますが、まだ文庫になっていないので、第2部を待ちつつ、外伝が文庫版になるのを今か今かと待っています。

電子書籍では外伝が色々出ていますが、紙で読みたいので、あえて手を出さず読むのを我慢しています 笑

後宮の烏

紹介した3つの中で、特にカバーイラストが素敵だなと思うのが『後宮の烏』です。

美しい!! 好みです。

最近4巻目が出て私の中でタイムリーなので、まずはこちらの本について。。。

 

これはライトノベルになるのかな・・?

中高生向きな気もしますが、そこそこの大人でも、私のようなファンタジー好きは楽しめると思います。

この記事を読んで下さる方が、万が一にもいらっしゃる場合を考えて、なるべくネタバレしないように語りますね~↓↓

 

古い時代が舞台になっているものにいつも惹かれます。

後宮の烏は中華ファンタジー

2巻目まではサラッと読んでいました。

3巻目でわかった「まさかの兄妹!!!」...ハマった瞬間です 笑

本を読む時、映画を観る時、あまり勘ぐらずその世界を楽しむようにしているので、こういうありがちな「兄妹設定」でもドキドキできる私ってチョロいな~と思いますが。

 

もちろん、寿雪と高峻の関係は気になりますが、私的には寿雪と宦官達の関係が気になるところです。

良い子なんだな~寿雪が!

そのせいで、今後こじれるんだろうなぁ・・・

ちなみに、私が好きなのは温螢!

 

これからもっと面白くなっていきそうな「後宮の烏」。次の巻が楽しみです☆

 

 

本との出会い

まず好きな読書について。

「読書家」とまではいかないけれど、小説を読むのが好きです。(特にファンタジーが♪)

気になった本を図書館で借りてくることもありますが、本屋さんをウロウロし、装丁やカバーが素敵だなと思う本を探すのも好きなんです。

そして、そのカバーイラストが気に入っただけで購入し、当たり!と思った文庫本を、まずご紹介します。

 

              上橋菜穂子さん「守り人」シリーズ

              阿部智里さん 「八咫烏」シリーズ

              白川紺子さん 「後宮の烏」シリーズ

 

本との出会いも「ご縁」ですよね!

これらの本については、少しずつ思い入れを語っていきたいと思います。

 

はじめまして

          完全休業中の、有り余る時間を使ってブログデビューしました!

          ただただ自分の好きなことについて、広く浅く語りたい...

          そしてたった1人でも、共感してくれる人がいれば嬉しいな~